Excelは、ブック全体を保護する方法を提供します。ユーザーがワークシートの名前を変更したり、新しいワークシートを挿入したりするのを防ぐには、ブックレベルの保護を使用する必要があります。ブックを保護するには、[ツール]メニューから[保護]を選択し、[ブックの保護]オプションを選択します。これにより、[ブックの保護]ダイアログボックスが表示されます。

(図1を参照)

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図1. [ブックの保護]ダイアログボックス。

ダイアログボックスの上部にある2つのチェックボックスを使用すると、ブックで何を保護する必要があるかを正確に示すことができます。選択肢は次のとおりです。

Structure。*ワークシート自体への変更を防ぎます。ユーザーは、ワークシートの順序や名前を変更したり、新しいワークシートを追加したり、既存のワークシートを削除したりすることはできません。

Windows。*ユーザーがブックで使用されているウィンドウを移動できないようにします。

ダイアログボックスの下部で、このレベルの保護に使用するパスワードを指定できます。 [OK]でマウスをクリックすると、Excelは指定したパスワードを繰り返すように要求します。パスワードを指定しなかった場合、Excelはブックを直接保護するだけです。

後でワークブックに適用されている保護を削除する場合は、[ツール]メニューから[保護]を選択し、表示されるサブメニューから[ワークブックの保護を解除]を選択します。パスワードを使用してブックを保護した場合、Excelは[ブックの保護解除]ダイアログボックスを表示します。この時点で、正しいパスワードを入力するだけで、ブックは保護されなくなります。

ブックに含まれるワークシートを保護せずにブックを保護しても、あまり保護されないことに注意してください。 (ワークシートの保護については、_ExcelTips_の他の問題で説明されています。)その理由は、ユーザーが保護されたブック内のワークシートを削除できなくても、ワークシートに含まれる情報を削除できるためです。つまり、ブック保護は、個々のワークシートよりも「低い」レベルでブックのコンテンツを保護しません。

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このヒント(2231)は、Microsoft Excel 97、2000、2002、および2003に適用されます。Excel(Excel 2007以降)のリボンインターフェイス用のこのヒントのバージョンは、次の場所にあります。