Excelの非常に優れた機能の1つは、[形式を選択して貼り付け]コマンドを使用してデータを操作する多くの方法です。このコマンドを使用すると、データをワークシートに貼り付けるときに、データに対してあらゆる種類の処理を実行できます。

実行できるそのような操作の1つは、貼り付けるときにデータを乗算することです。

たとえば、貼り付けられているすべての値に-1を掛けて、それらを負の数に変換できます。これを行うには、次の手順に従います。

。ワークシートの未使用のセルに値-1を配置します。

。値を選択し、Ctrl + Cを押します。 Excelは値(-1)をクリップボードにコピーします。

。 -1を掛けるセルの範囲を選択します。

。 [編集]メニューから[形式を選択して貼り付け]を選択します。 Excelに[形式を選択して貼り付け]ダイアログボックスが表示されます。 (図1を参照)

。 [乗算]ラジオボタンをクリックします。

。 [OK]をクリックします。

この時点で、Excelは選択したセルの値にクリップボードの値を掛けます。残念ながら、選択した範囲のセルに特別な書式が設定されている場合、書式もなくなり、セルの書式は手順2で選択したセルと同じに設定されます。

[形式を選択して貼り付け]の実行中にターゲットセルの書式が変更されないようにするには、[形式を選択して貼り付け]ダイアログボックスで選択する必要のあるもう1つのオプションが[値]です。つまり、(手順5のように)[乗算]を選択しますが、[OK]をクリックする前に[値]も選択します。

[値]ラジオボタンを選択すると、Excelはセル内の値のみを操作し、ターゲット範囲の書式を変更しません。

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このヒント(2655)は、Microsoft Excel 97、2000、2002、および2003に適用されます。Excel(Excel 2007以降)のリボンインターフェイス用のこのヒントのバージョンは、次の場所にあります。