循環参照の処理(Microsoft Excel)
循環参照は、数式内に数式を格納するセルへの参照を含めることによって発生します。これは、ユーザーが関数の範囲を選択し、数式の場所自体を誤って含めた場合によく発生します。たとえば、セルA3に次の数式を格納した場合、結果は循環参照になります。
= A1 + A2 + A3
循環参照を入力しようとすると、Excelはダイアログボックスを表示して問題を警告します。このダイアログボックスでは、循環参照が間違っている場合は[OK]をクリックし、意図的なものである場合は[キャンセル]をクリックするように求められます。残念ながら、多くのユーザーはダイアログボックスを注意深く読まずに反応し、ダイアログボックスを削除するためだけに[キャンセル]または[Esc]を押します。おっと!数式はゼロを返し、循環参照はワークシートに残ります。
画面下部のステータスバーに、Excelは循環参照と問題のある数式のアドレスを表示します。私が見たすべてのヘルプテキストは、循環参照のアドレスがステータスバーにリストされていることを示しています。これは、循環参照が現在のワークシートにある場合にのみ当てはまります。循環参照表記は、開いているブックに循環参照が存在する場合は常に表示されます。
アドレスが付随していない循環参照表記に気付いた場合は、アドレスが表示されるまで、開いているすべてのワークブックのすべてのシートを処理するのに多くの時間を費やすことができます。循環参照がどこにあるかに関係なく、循環参照を見つけるためのより高速な方法があります。循環参照が存在する場合は、リボンを使用してすばやく見つけることができます。
リボンの[数式]タブを表示し、(数式監査グループ内の)エラーチェックツールの横にある下矢印をクリックして[循環参照]を選択すると、Excelが検出した循環参照のリストが表示されます。目的のセルをクリックすると、循環参照を含むセルが表示されます。
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このヒント(11761)は、Microsoft Excel 2007、2010、2013、2016、2019、およびOffice 365のExcelに適用されます。Excelの古いメニューインターフェイス用のこのヒントのバージョンは、次の場所にあります。
link循環参照の処理。